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高濱和夫研究室(薬学部)

研究室探訪
さらなる可能性に挑戦する鎮咳薬研究のパイオニア集団
高濱研究室には、高濱教授(2列目中央)をはじめ、
大学生13名と大学院生5名、ドクター2名が所属している。

高濱和夫研究室
【薬学部】環境分子保健学

50年以上の長きにわたり利用されてきた小児用鎮咳薬アスベリン(R)(チペピジン)は、熊大薬学部て開発された咳止め薬です。
環境分子保健学の高濵研究室では、アスベリン(R)が持つさらなる可能性について他にはないオリジナルな研究を行っています

さらなる可能性に挑戦する鎮咳薬研究のパイオニア集団

子どもが風邪をひいたときなどによく病院で処方されるアスベリン(R)
 
実験に必要なマウスは“小さな仲間”。研究室のメンバー全員で大事にかわいがっている

 中枢性鎮咳のメカニズムや環境ホルモンについて研究を重ねる高濱研究室。アスベリン(R)が持つ新たな可能性に着目し、環境分子保健学の観点から研究に取り組んでいます。

 同研究室では、アスベリン(R)が、咳だけでなく難治性うつ病や、ADHD、強迫性症候群、脳こうそくによる排尿障害など、さまざまな難治性疾患のモデルに有効であることに着目。環境ホルモンの影響を受けたマウスに同薬を投与すると、脳かく乱などの症状が現れなかったという実験結果から、生き物が生来持っている生命バランスを保とうとする力を促進させる作用を持っているのではないかと推測しています。「長年の研究で、アスベリン(R)が脳の中にある『Gタンパク質共役型内向整流性カリウムイオンチャネル(通称GIRKチャネル)』の働きを抑制することを発見しました。今後は、それがどのような形で他の難治性疾患に効果を示すのかを解明し、臨床につなげたい」と高濱教授は語ります。

 思うようなデータが取れず、研究に行き詰まることも多いという学生たちに、よく自身の経験談を話すという高濱教授。「私自身も若いころは観察が甘く、実験が何ヵ月間も進まなかったという経験があります。観察が甘いと見えるものも見えない。失敗を繰り返しながらトレーニングを積むと、見えるようになる世界がある。見えたときの達成感は、必ず学生たちの血となり肉となり、自信につながります」。

 “研究者ならノーベル賞を!薬剤師なら世界一の薬剤師を目指そう!”が合言葉の高濱研究室。「今までの薬の概念にないオリジナルな研究で世界をびっくりさせたい」と学生たちは口をそろえます。

 
「試行錯誤も勉強のうち」という高濱教授の言葉に励まされ、今日も研究は続いている   研究に行き詰まったり悩んだりしたときは、相談することが重要。助け合い、みんなで考えながら難関を乗り越えていく
※ ADHD(Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)注意欠陥/多動性障害

(熊大通信40号(2011 SPRING)4月1日発行)

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マーケティング推進部 広報戦略ユニット
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