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岡田行雄研究室(法学部)

研究室探訪
今動いている事件に焦点をあて“現場主義”の研究スタイルを追求
岡田行雄准教授の指導の下、法学部3年生9人と4年生6人の計15人が、
犯罪・非行問題の本質に迫っています。

岡田行雄研究室
【法学部】法学科 刑事法学専攻

刑法や刑事裁判、刑罰はどうあるべきか、少年院と刑務所はどう違うのか・・・
犯罪・非行に関係するあらゆる問題について、判例や文献の分析法、論理の組み立て、議論による課題の発見法などを身に付けるため、机上の勉強だけでなく実際に関係施設に足を運び、現場の人に直接話しを聞きながら、まさに今“現場”で動いている刑事事件を研究している、岡田研究室を訪ねました。

今動いている事件に焦点をあて“現場主義”の研究スタイルを追求

それぞれ研究した内客を発表し、課題を見つけるためのミーティング
 
岡田准教授の発案で出版された『事例から学ぶ少年非行』(高松少年非行靭究会編著・現代人文社)

 岡田研究室では、研究テーマをゼミ生みんなで話し合い決めています。現在の研究テーマは「少年非行」。前年度は、福岡県で一家5人が乗った乗用車が追突された惨事で、危険運転致死傷罪が適用されたこともあり、ゼミ生の関心が高かった「交通犯罪」が研究テーマでした。薬物犯罪、経済犯罪、外国人犯罪など、今の時代を象徴し刻々と変化している犯罪問題が、これからの研究テーマ候補に挙がっています。

 人の自由を奪う刑罰は極力使わないほうがいい、というのが基本スタンス。刑罰よりもっと良い方法はないのか、刑罰を使うにしても最低限踏まなければならない手続きはどうあるべきか・・・。犯罪・非行への本当の対策を求めて、ゼミ生らは真剣に取り組んでいます。
 「現場の中に、次なるヒントがあります」と、岡田行雄准教授は話します。「法律の本に書いてあるのは一部、マスメディアの情報も一面にすぎない。表に出ない本当の問題を、現場に足を運んで掘り起こすことが大切です」と、“現場主義”の話が続きました。

 今年1月、ゼミ生は人吉市にある「人吉農芸学院(少年院)」を訪ね、実際に少年たちが施設内でどのような生活をしているかに触れました。敷地内には大型特殊免許を取得するための練習コースなどがあり、少年を更生させるために、少年院ではさまざまな取り組みが行われていることを肌で感じることができ、あらためて少年非行に対する現場の対策に理解を深めたといいます。
 また、現場で実務を担う方々のお話をじかに聞くことができたおかげで、いかに自分が偏見にとらわれているか、そして少数者や弱者の立場で考えることがどれほど重要かということに気が付いたという学生もいます。

 現場に出掛けて現場を感じることで、問題の本質を見抜く力を付けることに重点を置く岡田研究室。その学ぶ過程で企画力や交渉力なども身に付き、社会に出てから役立つスキルも培われているようです。“現場主義”という独自の研究スタイルを追求しています。

 
研究テーマの「少年非行」に関連する書籍が並ぶ、研究室の書棚   刑務所や少年院などを実際に訪ね、現堤を見て感じることを重視している

(熊大通信36号(2010 SPRING)4月1日発行)

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