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木村博子研究室(文学部)

研究室探訪
みんなの心に届け!“musicking”音楽の力で地域を元気にしよう♪
木村研究室には、室長の木村博子准教授(左から2番目)をはじめ、
大学生17名、大学院生1名が所属している。

 

木村博子研究室
【文学部】総合人間学科 芸術学研究室

熊本大学には、音楽の力を用いた“ノンバーバル(言葉ではない)コミュニケーション”で、人の心と体を健康にする「コミユニティー音楽療法」を実践している研究室があります。
今回は、キャンパスを抜け出し、音楽を通じて地元の人々と積極的に交流を行う木村研究室を訪ねました。

みんなの心に届け!“musicking”音楽の力で地域を元気にしよう♪

歌に用いる小道具は、すべて学生たちの手作り
 
参加者が楽しく歌えるようにイラストが描かれた歌詞カード

 理論や技法、歴史など、多様な角度から音楽学の研究を行っている木村研究室。近年では、人間が生まれながらに持つ音楽性=“musicking”に注目し、人間の根源的な力を引き出すことで心身の健康の向上を図る、音楽療法のための研究を進めています。

 研究の一環として、週に1回キャンパス近くの子飼商店街の「子飼サテライト」で、地元の高齢者を対象に歌のセッションを開いています。内容は学生たちが演奏する音楽に合わせ、童謡や演歌、歌謡曲などを参加者とともに歌うというもの。人は歌うことによって心肺機能が向上したり、感情表現が豊かになるといわれます。初めはただ聴いているだけだったお年寄りの何人かは、若いころ流行していた歌を聴いて自然と歌を口ずさみ、その当時を思い出して雄弁になっていったそうです。そのほか、歌うのを恥ずかしがっていた人も、人前で得意の歌を披露するほど活発になるなど、この取り組みを始めて約3年半で、徐々に効果が出てきました。

 また、この活動のもう一つの目的は、学生が自ら企画・実行し、その結果について反省・分析するということです。そのため、セッションが終わった後はスタッフ全員でミーティングをして内容を振り返り、良かった点や改善すべき点を挙げ、それに対する答えを違き出すことで次回のセッションへつなげます。「社会に出たときに、プロとして相手のことを考えながら、一つの課題を完結させる力を身に付けてほしい」と木村准教授。ここで学んだ経験を生かし、楽器メーカーの企画担当として活躍している卒業生もいます。

 今後は子飼だけでなく、県内の高齡者の多い山間部や地域交流が希薄な新興住宅地へと活動の場を広げ、老人の孤独死など、高齢化に伴う問題が急増している社会に向けた研究を続けていく予定です。また、高齡者だけでなく子どもや障害者が心地よく暮らせるコミュニティー作りを行い、さらなる地域貢献を目指します。

 

 
「コミュニティー音楽療法」のためのミーティング中   「子飼サテライト」での歌のセッションの様子
※musicking
musicを現在進行形にした造語。近年、音楽学や音楽療法学の研究者の間で、「人間が本来持っている音楽性」・「音楽が本来持っている力」などという広い意味で使用されている

(熊大通信35号(2010 WINTER)1月1日発行)

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