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WEBマガジン「KUMADAI NOW」開発のヒントはいつも探究心の中に

インタビュー担当の健児くんです!

eラーニング推進機構 喜多敏博教授

新たな経験をし続ける人でありたい

健児くん(以下:◆):先生は大学院の授業を行いながら、「eラーニング推進機構」にも所属してらっしゃいますね。
喜多:「eラーニング推進機構」では、大学や教員の方々からの依頼を受けてeラーニングコンテンツの開発を中心に行っています。効率的な授業や学生らの学習意欲向上、評価の迅速化などを図るため、大学内への導入を進めてきました。実際に学内で実用されるシステムを開発できるのは研究者冥利に尽きますね。要望以上のものを開発できたときは何とも言えない達成感と喜びを感じます。
 一方、大学院の授業では、eラーニングシステム活用のスペシャリストの養成を目指し、実際にインターネットを介して、全国にいる受講者の皆さんと遠隔学習で授業を行っています。受講生は企業や教育機関でeラーニングの普及に熱心に取り組む方ばかり。仕事と学業を両立する彼らに刺激を受けながら、私も開発に励んでいます。
◆:でも実はeラーニングをずっと専門にされてきた訳ではないんですよね。
喜多:電気工学、電力、コンピュータ・ネットワークの管理、そしてeラーニング開発と、自分でも驚きの遍歴ですね。常に自分の興味に正直に物事に取り組みたいと思ってきましたし、探究心が人一倍強いので研究環境が変化することに戸惑いはなく、むしろ毎回ワクワクしていました。学生の頃、恩師に「おまえは興味が変わりすぎるからどこかに集中しろ!」と冗談半分で言われてきましたが、そこが自分の取り柄だと思っています。その分野の第一人者と呼ばれるよりも、誰も経験したことないことを経験し、常に新たな世界を見る人であり続けたいですね。

やるべきこと、やりたいことと向き合う

◆:さまざまな分野を渡り歩いてこられた先生ですが、研究にはコンピュータが欠かせませんね。
喜多:子どもの頃に、自分で組んだプログラミングが起動した時の感動は今でも鮮明に覚えています。指示すれば何万回でも同じ動作を続けるコンピュータの魅力と可能性に、子どもの頃からとりつかれているんです。私にとってコンピュータはずっと“夢の機械”。今後もコンピュータ技術の発展と共に、自分の知識でどれだけ新しいシステムを創造できるか追求していきたいですね。
◆:環境や研究分野が変化する中、常に大切にしてきたポリシーってありますか?
喜多:専門分野以外の興味や価値観を模索し続けることですね。研究の分野では割とよく言われることですが、「メインの研究テーマを追求し続けることは大切だが、常に“アンダー・ザ・デスク”は持っておけ」という言葉はいつも胸に刻んでいます。やるべきことをやりながらも、興味の向くことに取り組むことは非常に大切です。研究の幅を広げていけば、いつか社会のニーズとかみ合って役立つ日がくる可能性もあれば、それらの知識や価値観が多角的な目線から本来の研究の手助けをしてくれることもあります。なによりも息抜きになりますし、自分自身の研究のやりがいにつながりますね。
◆:現在の先生にとっての“アンダー・ザ・デスク”とは?
喜多:今は、コンピュータ音楽ですね。方程式によってもとめられた“解”が音に変換され重なり合い奏でる音楽は、電子音なのに神秘的で温かみがあるんです。自分でプログラムを組んで作曲している時は、子どもの頃のように夢中でコンピュータと向き合っていますね。

“遊び心”から新たな分野を開拓

◆:熊本市現代美術館で開催されたコンサート&ワークショップ「ラップトップミュージック」は大成功でしたね!
喜多:今回、コンピュータの自動計算を用いた自作曲を披露したいと考えていましたが、コンピュータ音楽を自分で奏でる面白さも体感してもらいたいと、美術館のご協力の下、スマートフォンの機能を用いたワークショップも行いました。親子でITや電子機器に関心を持つきっかけになったらうれしいですね。これを機に本格的に研究に力を入れていこうと考えています。
◆:eラーニングで今後取り組むプロジェクトもあると伺いました。
喜多:減災に関する教育活動にeラーニングを活用できないかと考えています。昨年、熊本でも洪水による災害が起きました。被害を未然に防ぐというのは、災害マップの作成や、行政の呼びかけだけでなく、日ごろの教育が何よりも大切です。今後は地域と連携しながら減災教育プログラムや教材の開発などにも力を入れ、災害の最小化に寄与していきたいです。
◆:新たな取り組みが始動し始めてワクワクしますね!
喜多:大学で研究をやり続ける上で、常に“遊び心”を持ち続けて研究を行っていきたいと思っています。利益を追求する企業では開発できない、大学機関だからできる研究はもっとあるはず。やるからには誰も目を付けない未開拓の分野を開発したいと思っているので、常に探究心を持って、自分が心から“楽しい”と思うことや「こんなものがあればいいのに」という“遊び心”から生まれたアイデアを開発し、社会に発信していきたいですね。
◆:僕も常に探究心を持ち続けようと思いました!ありがとうございました。

(2013年9月2日掲載)

 

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