現在位置: ホーム 大学情報 広報 広報誌 WEBマガジン「KUMADAI NOW(熊大なう。)」 熊大ラボ ~knock on the laboratory's door~ 横瀬流“もっこす”で、大海原に挑む!!

横瀬流“もっこす”で、大海原に挑む!!

昨年、“大海原でウナギの卵”、“レアメタル鉱石発見”など、新聞1面やテレビに多数登場し、
今や大活躍の横瀬先生を訪問してインタビューをしました。

 

成果が上がった、その理由

インタビュアー(以下:◆):先生!昨年は新聞朝刊1面を飾る成果が立て続けですごかったですね!
横瀬:ありがとうございます。私としては研究手法の論理性が証明されて大満足です。両方とも数年前から狙っていました。
◆ :成果を上げるコツは何ですか?
横瀬:自己の専門にかかわらず、あらゆる分野の情報を活用し、柔軟に組み立てる姿勢が大事ですね。海洋学は、地質学、生物学、天文学、地理学など独立した専門分野を横断する総合科学なんです。一つの分野に捉われず、広い視野の海洋学で見直せば、新たな発見につながる。“専門バカ“からの脱却が成果へのカギ!

海洋火山学とは

横瀬:僕はもともと火山や地球化学が専門。雲仙普賢岳噴火の際は、大学合同観測班の一員として参加しました。その時も新聞1面に登場したので、昨年は久々の返り咲きですね。
◆ :陸から海へ転向されたということですか?
横瀬:はい。海底研究をする人が少なかった20年前、「水深2000メートルまで潜る『しんかい2000』で、海底火山についての調査を手伝ってほしい」と言われたのがきっかけでした。
◆ :その時、海に魅了されたとか?
横瀬:いいえ。その時は、船酔いはするし、船内は閉鎖的だし、作業はよくわからないし。下船時に、二度と船に乗るものかと思いました。
◆ :なぜ 20年経った今でも続けているのですか?
横瀬:大海原の絶対的な解放感と、普段見る事のできない深海底の様子が手に取るように分かった時の高揚感ですかね。また、水深6500メートルという、世界で一番深く潜ることができる『しんかい6500』にも6回乗船し、さまざまな深海魚も見ましたよ。
◆ :6回も乗船されたんですか?
横瀬:そう。そして、それらの経験を重ねる中で、近代的な海洋調査ツールを活用すれば未開拓分野である深海底に眠る海底火山の研究ができそうだと思い、約10年前に海洋火山学を創設したんですよ。
◆ :え!創設!?
横瀬:僕が世界に先駆けて創設した海洋火山学は、海洋学的基礎から海の火山活動を見つめ直す学問。海底は海の容器であり、物質の供給源であり、またろ過器でもある。その海底の大部分が火山活動の産物。その海底火山活動が、地球環境、海の生態系、海底資源などとどのように関わっているのかを解明することが目標です。既に海中に没した、火山群の地質学的証拠から災害予測や資源探査などの検討を行っています。
◆ :す、すごい!!

目指すは“真の地球人”

◆ :昨年12月にくまモンを大学に呼んで講義をされていましたよね。
横瀬:あれは、海洋学に不慣れな皆さんへの起爆剤です。
◆ :海洋学に不慣れ?
横瀬:学校教育では、海洋学を学ぶ機会もなければ、教えてくれる教師もいませんから。
◆ :海水浴や磯遊びの経験はあっても、海洋を習った記憶は確かに無いですね。
横瀬:「日本は海洋国だ!」とか言っている割にね。僕は、海と火山の研究をするにつれて、海洋学が地球の未来を救う必要不可欠な学問に思えるのです。
◆ :地球の未来を救う“海洋学”とは?
横瀬:欧米の大学生向けに書かれた教科書を勉強すればわかりますよ。日本流の海洋専門書の多くは、談合組織のプロパガンダなので地球を破壊しかねません。欧米の海洋学は、「健全な海がなければ、人類は生き残れない」との根本思想がある。その上で人間活動を豊かにする上でのメリット・デメリットを提示し、読者に判断を委ねている。目から鱗の連続ですよ。新しい世界観を得れば、“真の地球人”になれます。僕は、公開講座もやっているし、研究室に来れば詳しい話もしますから遠慮なくどうぞ!

(2012年4月18日掲載)


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